今日は立川市の極地研究所で訓練。エアロゾル観測の勉強でした。
エアロゾルとは大気中にある微粒子。
例えば、すす、黄砂、花粉、海の塩、最近話題になったPM2.5もエアロゾルです。
日本国内だけでなく、世界各地でこの微粒子の観測が行われており、
南極昭和基地もこれらの観測ネットワークの1つとなっています。
昭和基地で行ってるエアロゾル観測は3つ。
1つはスカイラジオメータ。
太陽からの光を測ることで、大気の濁り具合を調べることができます。
測った結果はこんな感じで表示されます。
微粒子が多い場合は乱れたラインになります。
これで、どのような種類の微粒子が大気中にあるか分かります。
2つめはパルスライダー。
先に紹介したスカイラジオメーターは単に光を受動的に観測するものですが、
こちらは能動的に観測するものです。
つまり測定器からレーザー光を出して、微粒子に反射して帰ってきた光を観測します。
この測定では、どのくらいの高さに微粒子があるのかが分かります。
3つめは全天カメラ。
観測というより、単に空の写真を撮っていると言った方が正しいかと思います。
これで、雲がどのくらいの割合あるかを調べています。
これらの観測は、これまで観測隊のモニタリング隊員が担当してきた仕事なのですが、
自分たちの参加する55次隊では人員削減のため、気象隊員が実施することに
なりました。
1つめの観測は南鳥島で、3つめの観測は札幌で少し経験があるので、
初めてという訳ではないのが少し救いです。
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