今日は地上気象観測の訓練でした。
「地上気象観測」と言われても、何のことだかさっぱり分からないかもしれません。
地上気象観測とは「地上付近」での一般的な気象要素を観測することです。
通常なら、気圧、気温、湿度、風向、風速、降水、降雪、日照時間などを観測します。
南極では風が非常に強く、ほとんど雨が降らないことなどにより、降水の観測は
行っていませんが、それ以外の項目は観測をしています。
今日はこれらの機器の扱い方、トラブルの対処方法を勉強しました。
国内ではここ数年、観測機器などの更新作業をしているのですが、
南極はこの先3年ぐらい今の観測機器を使い続ける計画です。
自分がこの古いタイプの機器を使ったのは5年前。しかも合計3ヶ月ぐらいしか
経験がありません。
久々にこういう機器をさわるので、新しい機器の知識と古い機器の知識が
頭の中でごちゃまぜになっていて、知識を整理し直すのに時間がかかりました。
もう二度とさわることなど無いとばかり思っていた機器に、
まさか南極の地で出会うことになるとは。。。
ここまでは、地上気象観測のうち機器を使って行う観測。
それ以外に、人間が行う目視観測というものもあります。
例えば、視程(見通し)、雨や雪の種別、雲の観測などがそれです。
何年もこういう観測をやってきましたが、かなり難しいです。
目視観測は各観測点ごとにクセがあります。
と言うべきか、あまり事細かく国際ルールが決まっていないので、
各観測点ごとに細かいルールは考えてもよいことになっています。
以下の写真のような雲を見ても、人によって、その観測結果は少し違うものになります。
半年後には同じ場所で一緒に観測をしなくてはいけないので、
これから機会を見つけて、どの気象隊員でも同じように雲を観測できるよう
練習します。
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