今週火曜日につくばの高層気象台で精密日射放射観測の訓練を受けてきました。
この観測では精密な「日射や放射の観測」をします。
太陽から地球へ降り注ぐエネルギー、そして地球から宇宙へ跳ね返っていく
エネルギーを測定するものです。
ちなみに、「日射」については「地上気象観測」という項目でも観測が
行われていますが、こちらでは非常に精密な観測を行います。
地球がどのくらいの日射を受けていて、宇宙へどのくらい跳ね返しているのかを
示しているのがこの図です。ちなみに、これはIPCCという、地球温暖化についての
研究結果をまとめたレポートからの引用です。
(15年ほど前の研究結果なので、ちょっと古いかもしれませんが。)
太陽から地球へやってきたエネルギーは雲や地球表面で跳ね返されたり、
地球表面で一旦吸収された後に地球から宇宙へ射出されます。
この観測では、これらの地球表面でのエネルギーの流れを調べます。
具体的には
・直達日射観測
・散乱日射観測
・全天日射観測
・赤外放射観測
・大気混濁度観測
・紫外線観測(この訓練は別の日)
をやっています。
ちなみに、地球温暖化とはこの太陽からのエネルギーを全て宇宙の外へ跳ね返すのではなく、
少しだけ地球の内側に溜め込んでしまう(地球の温度が上がる)現象です。
さて、これらの観測を行う具体的な機器がこちら。
観測原理は、太陽からのエネルギーを熱に変換させて、
その温度を測り、エネルギーに換算します。
この機器をこんな感じで設置します。
黒いボールは太陽からの直射をカットするためのもので、これを使って
散乱日射(空気によって散乱して地上にやってきた日射)の観測を行います。
ちなみに、この機器が置いてある台は太陽を自動的に追跡してくれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿