先日参加してきた、南極の夏期総合訓練の様子を何回かに分けて紹介します。
この訓練は前回の冬期統合訓練に引き続き、観測隊員が全員参加して行われるもので、
特に南極での夏作業(南極観測船「しらせ」が昭和基地周辺にいる間に行う作業や研究)の
打ち合わせをすることが最大の目的です。
訓練というよりも会議、座学が中心でした。
初日は立川市の極地研究所に集合。隊員は全員で60人ぐらいのようです。
バス2台に分乗して群馬県の草津温泉にある、草津セミナーハウスへ向かいます。
バスに乗る前に資料が一式渡されます。なんとこの厚さ!持ち歩くのも大変なくらいです。
9時半頃に立川市を出発し、14時過ぎに草津に到着。
参加者全員の集合写真を撮った後、早速授業が始まります。
草津のセミナーハウスには、現在昭和基地で越冬中の54次越冬隊の方々からの
暖かい応援メッセージが掲示してありました。
最初の講義は極地研究所の本吉副所長から、日本隊の役割や体制について。
南極観測隊の一番の目的は、南極で科学的な観測をすることですが、
それ以外にも国際的な役割を果たすという外交的な側面も持っています。
また、冬期総合訓練でもありましたが、南極は簡単に死ぬことができるくらい、
非常に危険が多く潜んでいる場所だという話がありました。
その後は観測隊員の身分や補償に関する連絡事項。
以前は、観測隊員は全員国家公務員の身分で南極へ行くことになっていましたが、
最近は公務員意外の身分でも観測隊として南極に行くことができるようになったので、
一人一人の補償体制がバラバラになっているようです。
それでも、多くの隊員は極地研究所の職員として南極へ行くことになるのですが、
もれなく国家公務員の一律給与削減の影響を受けることになるようです。
これです→国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律について
ちなみに、自分は南極に行っても行かなくてもこの削減の影響をうけます。。。
夕食後には健康指導(医療隊員との面談)がありました。
自分は大した話は無かったのですが、色々と健康診断結果について
指摘された隊員もいたようです。
その後は近くの草津温泉へみんなで繰り出していきました。
ライトアップされた湯畑は非常にきれいでした。
ただし、源泉近くの公衆浴場のお湯は非常に熱かったです。
その後は、自由時間という名の懇親会。
初日ですが、久々に再会できた隊員同士、深夜まで盛り上がっていました。
【続く】 夏期総合訓練2日目(6月18日)
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